FP2級に4ヶ月で独学合格!無料サイトも活用した育休ママの合格体験記
こんにちは!ゆーるるです。
2018年1月27日に2級ファイナンシャル・プランニング技能士を受験し、無事に合格の結果が出ました!
点数は、
学科:54/60 実技:93/100
と、学科実技ともに9割の好成績!
ただし、合格ラインは6割なので、その先は完全に自己満足の世界なのですが。(´・∀・`)ハハハ…
今回も3級の時同様、
- 本
- アプリ
- 無料の過去問サイト
を駆使して独学で勉強しました。
- 使った教材の感想
- 無料解説サイトの比較感想
- 勉強していて感じた、試験内容の特徴
- 実際に試験を受けた感想
についてまとめてみました。
FP2級の勉強をしている、これから始める方の参考に少しでもなったら嬉しいです。
3級合格記はこちら>>>「育休中に40日の独学でFP3級取得!合格までの道のり」
本
FPの学校 2級・AFP きほんテキスト【オールカラー】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)
'19~'20年版 FPの学校 2級・AFP きほんテキスト【オールカラー】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)
数ページを42日間に分けて読み切る!というコンセプトになっていて、1日ごとに簡単な章末問題が付いています。
資格で有名なユーキャンが出版しているという安心感と、毎日少しずつ確実に進められる気軽さに惹かれて購入しました。
内容は、過不足なく網羅されている印象です。かわいいネコのキャラクターが解説をしてくれたり、カラフルに色付けされているので、気軽に読み進めることができました。
FPの学校 2級・AFP これだけ! 問題集【オリジナル予想模擬試験つき】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)
'19~'20年版 FPの学校 2級・AFP これだけ! 問題集【オリジナル予想模擬試験つき】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)
学科問題が、本を開いた左側に問題、右側に答えがあるので、ページをめくる前に赤シートを入れておかないと答えが見えてしまう、というのが面倒でしたが、答え合わせのときには問題と答えが隣合った状態で確認できるのでよかったかな、と思います。
学科の問題数は、各分野ごとに15〜16問を収録。
全体の問題数としては少なく感じますが、頻出問題や、重要問題を重点的に網羅しているところと、分野ごとに集中して対策できるのがよかったです。
実技問題は、5種類全ての実技試験に対応しているため、試験単位で見ると収録問題数が少ない
FP試験の実技試験には5種類あります。
- 個人資産相談業務(金財)
- 生保顧客資産相談業務(金財)
- 損保顧客資産相談業務(金財)
- 中小事業主資産相談業務(金財)
- 資産設計提案業務(FP協会)
「FPの学校 2級・AFP これだけ! 問題集」の実技問題は、このうち各試験から2〜3問ずつ抜き出して作られているので、受験する実技試験の種類が決まっている場合には、問題数が少なくておすすめできません。
例えば、私は資産設計提案業務での受験だったのですが、「答えを出す過程の式を明示する」というのは資産設計ではやらなくて良いので、ちょっと過剰な対策になるんですよね。
本質的には同じ知識を使って解くことになるので、全くの無駄ではありませんが(^_^;)
資産設計は特に、無料で利用できる過去問サイトがたくさんあったので、結局そちらのお世話になりました。
どの実技試験を受けるか決めていない段階の方には、試験問題を一度に見比べられることになるのでとても良い構成だと思います!
本の問題集を買うことのメリット
法改正に対応している
今は過去問に無料で解説をつけてくれている良心的なサイトがたくさんあるので、わざわざ書籍の問題集を買う必要性を感じなかったりしますよね。
でも、法改正へのフォローがされていないサイトで古すぎる問題に取り組むと、間違った知識を覚えてしまう危険性があります。
実際に過去の問題を無料サイトで解いていて、「これ、法改正された今では違うことになってない?」ということがちらほらありました。
正式に出版されてる本なら、法改正にも対応しているというのが最大の安心ポイントだと感じました。 ※もちろん、受ける予定の試験年度に対応した最新の本を購入することが前提です!
解説が選択肢全てに付いている
また、「FPの学校 2級・AFP これだけ! 問題集」では、選択肢全てにわかりやすい解説がつきます。
後述するスマホアプリやだと、正解の選択肢にしか解説がついていなかったり、無料サイトでは対応が追いついてなくて解説が充実していない年度があったりするんですよね。
ちょっとしたことですが、選択肢全てに解説がついていると、1問解くだけで、4倍の学びを得られることになるので「コスパがいい」です!
3級の時には買わなかった本の問題集を買った理由
3級のときは本の問題集は買わずに、スマホアプリ・動画・過去問サイトだけで対策してました。
育児しながらでは机で勉強する時間が取れないと思っていたからです。
しかし、2級の今回購入に至った理由はFP2級の問題文の量の多さです。
3級の学科問題は、○×問題と3つの選択肢から選ぶ2種類の形式なので、スマホ片手でも覚えられるレベル感でしたが、2級の学科は、1問につき長文の選択肢が4つあります。
単語が1つ違うだけだったり、単語が入れ替わっていて正解とは逆の意味になっていたり、選択肢を全て良く読まないと正解できないようになってるんです。
問題を読む労力が単純に4倍ほどになるので、スマホアプリで片手間にやろうとしても全く集中できず。
しかも読まなければいけない文章が多くなった分、スマホの小さい画面では読みづらいのも集中できないポイントでした。
結果的に、机に向かって腰を据えて勉強するのと労力が変わらないのでは?と感じたので、書籍を使っての勉強に切り替えました。
アプリ
FP2級 過去試験対策 問題集(有料)
収録問題数明示されているアプリが多い中、明示されていなかったので、問題数を知りたかったのと、価格が安かったので購入しました。
問題数は全部で120問です。個人的には物足りないかなーという印象でした。
解説が正解の選択肢にのみ表示されるので、他の選択肢のどこが間違っていたかがわからず、非効率だな〜と思ってすぐに使わなくなりました。
過去問.com(無料)
https://kakomonn.com/fp2/pt/620002/
スマホアプリではありませんが、アプリ感覚で問題を解けるサイトです。
学科は過去8回分、実技は過去6回分の問題に対応しています。
FP協会が公開している過去問と同じで一番古い試験が2016年で、このくらいなら法改正の影響を受けるものはなさそうでした。
なお、実技試験は資産設計提案業務のみです。
確認した限り、実技試験の問題をアプリ感覚で解ける唯一のサイトです。
実技試験は、通常は用意されていない選択肢の中から回答を選ぶ方式なので、これだけで本番に臨むのは危険ですが、片手間の復習にはとても使いやすかったです。
ちなみに、
- 2018年9月分のランダム回答で、資料が確認できず回答できない
- 最新年度の過去問は解説が追いついてないものもある
- 金の売買問題に関して、回答が誤っているものがあり(報告済み)
と、勉強に支障が出る点が少しありました。
やっぱりこのあたりは無料で恩恵を受けられる分仕方ない部分ですね。
FP2級ドットコム(無料)
https://fp2-siken.com/kakomon.php
こちらも過去問.com同様、アプリ感覚で問題を解けるサイトです。
学科試験のみ対応しています。
わたしが使っていたときには、2013年・2014年など古すぎる過去問だと、法改正で古くなった問題が出てきてしまうのが不満で使わなくなってしまったのですが、2019年2月8日のアップデートで、表示されないようになったようです。
「法令改正で古くなった問題も出題する」というチェックボックスがあるので、そこを空欄のままにしておけば法改正対応バージョンで問題を解けます!便利ですね( ´ ▽ ` )
過去問サイト
2級FP過去問解説(一部有料)
サイト上で問題を解く機能はありませんが、実技試験の過去問で最終的に
- FP協会が出している公式の過去問PDFを見て解く
- 答え合わせと回答を無料の過去問解説サイトで見る
というのがやりやすかったので、このサイトを重宝しました。
なんとこの解説と問題をセットにしたPDFも公開してくれています!
わたしが利用していたときには完全有料だったのですが、2019年4月10日現在では、無料公開をしています!
実技試験が金財・FP協会全てに対応しており、解説も充実している一番の過去問解説サイトではないかと思います。
FP試験ナビ(無料)
https://fp-navi.jp/fp2/mondai-2/
FP協会と金財から出ている過去問と模範回答のリンクが1ページにまとめられていて便利です。
解説が分野ごとにまとまっているので、分野別の弱点が見つけやすいなと思いました。
ただし実技の解説が無いので、他のサイトも合わせて参照する必要があるのが不便でした。
試験範囲や問題出題数、合格者エピソードなど、FP試験に関するコンテンツが網羅されているのは他のサイトにはない特徴です。
FP試験研究所(無料)
実技は資産設計提案業務と、個人資産相談業務の2つに対応。
回答が、ボタンを押さないと表示されないようになっているので、スマホから本番と同じ感覚で解けるのは便利です。
ただ、2018年9月分など、一部過去問で資料が表示されずに回答できないものがいくつかありました。 ※発見したものは管理者様に報告して修正対応していただきました。対応が早く、メールの返信もとても丁寧にいただけた上に、「試験がんばってください」と励ましのお言葉もあり、感動しました(´;ω;`)
最終的に、公式の過去問PDFを見ながら問題を解いて、解説だけを参照する方法を取ったので、ボタンを押さないと解説が表示されない形式がただのひと手間となってしまい、残念ながら使わなくなってしまいました。
資料が見られない問題が全て解決されていたら、スマホだけで隙間時間に過去問対策ができる優良サイトだと思います。
合計145時間(1日平均1.2時間)勉強しました。
総学習時間は145時間。4ヶ月を120日として単純に割ると、1日平均1.2時間の勉強時間ですね。
1月27日の試験に向けて、10月からテキストを読みはじめ、11月から問題集に取りかかりました。
3級直後に2級の過去問にチャレンジしたら5割程しか取れなかったのと、文章量の増加にびびってかなりガチで勉強してしまったのですが、勉強開始するのを1ヶ月遅らせていても良かったかなぁと感じました。
1月入る頃には問題集や過去問で7〜8割取れるようになっていたので危機感が少なく、かといってそこで力を抜いてしまうと覚えたものも忘れてしまうので、マンネリを感じながらも勉強を続けなきゃいけないのが苦しかったからですw
真剣に長い期間やりすぎて飽きてしまったのもあると思います。
とはいえ、育児中はイレギュラー的に勉強を中断せざるを得ないことが起きる可能性があるので、なかなか難しいところですね。
我が家の場合は、幸い毎日が順調だったので、余裕を見て早く取り掛かった分時間が余ってしまった感じです。
余裕を持って始めたほうが、勉強時間確保できなかった!という後悔はなくて良いのかもしれません。
勉強方法について
10月:「FPの学校 2級・AFP きほんテキスト」にしたがい、毎日1日分を読む
11月〜12月:「FPの学校 2級・AFP これだけ! 問題集」に取り掛かる(テキストで読んだ分野の問題を解く方法に切り替え)
1月:公式の過去問と無料の過去問解説サイトでひたすら過去問を繰り返し解く
1月は、過去問を解く→前日解いた過去問を全部復習というスパンでやってたので、かなりストイックでほんとに辛い瞬間もありましたw
わたしは合格ラインにギリギリ引っかかったような合格はしたくない!と思っていたのもあって頑張ったのですが、6割取れれば合格できるので、資格を取りたいだけだったらここまでしなくて全然いいと思います。
学科試験の特徴
純粋に知識量を問われる構成になっているので、幅広く正しく知識を蓄積しておく必要があります。
ただし、何回が過去問を解いていると、繰り返し出てくる問題のパターンが見えてきます。
また、一見見覚えがなくて難しそうな選択肢が並んでいても、基本がわかっていれば解ける(知っている選択肢を除外すれば答えが見えるものがある)ので、過去問を繰り返して慣れれば怖くないです。
実技試験の特徴
ほぼ同じパターンの繰り返しなので、過去問を数回やれば解けるようになってきます。
逆に、基礎的な知識だけだと解き難いものがあります。(家の購入価格から土地の価格を出すとか、不動産の物件表記の、徒歩時間のメートル換算とか)
この辺は、応用的な考えができる人なら苦じゃないのかもしれませんが、私は見事に引っかかったので、必ず過去問を解いて覚えることをお勧めします。
試験の時間配分
学科:2時間 実技:1時間30分
学科は、半分の1時間で解き終えましたが、見直しをしっかりして時間いっぱいでした。
実技もまずは全て解くことを優先して、1時間で大体解き終わったのですが、残りの30分で見直しと、わからなかった問題を解き続けたのですが、納得できる答えが出せる前に終了となってしまいました。
当たり前かもしれませんが、初めて見る問題が多いなと感じました。
3級同様、途中退出ができますが、3級のときほど退出者は多くなく、めいっぱい時間使う人が多い印象でした。
まとめ
以上、わたしのFP2級合格体験記でした。
正直、わたしが今働いている職場では役立つ機会のない資格だし、エンジニアになりたいと思っているのに、結果的に育休期間の殆どを費やしてまで取るような資格だったのかな・・・?と今になって感じる瞬間もあります。
でも、なんだかんだ今の日本で生きていくためには、お金って必要不可欠ですよね。
といったことを考えられるようになった(知らなければ考えることもできないですよね)のは大きく自分が成長できたポイントじゃないかと感じます。
それに今はフリーランスになる人が増えている時代ですが、自分や夫が独立する選択肢が現れた場合にも、会社員のときと何が違うのか、将来への備えや保障はどうすればいいか、と、考えるべきポイントがある程度わかっている状態から対応できるようになったこともメリットだと感じています。
金勘定が好き、家計管理が好き、家計管理者としての発言権を強めたい!って人には勉強して損のない資格だと思います。
この記事が、受験を考えている方のお力になれたら幸いです。
ゆーるるでした。