【感想・レビュー】「気持ちを「言葉にできる」魔法のノート」これを読めばアウトプット上手になれる!
こんにちは!ゆーるるです。
先日本屋さんで「気持ちを「言葉にできる」魔法のノート」というタイトルを見かけました。
と思って購入した本を読み終わりましたので、感想です。
こうやって「書く」ことで気持ちを表現するのは比較的得意なほうなんですが、「話す」となると、うまく伝えられなくて自信がもてないのがずっと不安でした。
でも、これを読んだことで「アウトプットすること」については自信を持てるようになりました!
- 自分でも自分のことがよくわからない
- 自分の考えをまとめることが苦手
- アウトプットをしたいけど、やり方がわからなくてうまくできない
という人におすすめの本です( ´ ▽ ` )ノ
- 著者について
- 本の概要
- 言葉には「内なる言葉」と「外に向かう言葉」の2種類がある
- 「T字型思考法」で「内なる言葉」を育てる
- 今までも「考え」ていたけど、「考えを深める」方法は知らなかった
- 「内なる言葉」を書く時間は自分と向き合う時間
- 1人に伝わることはみんなに伝わる
- 「考える」方法って教えてもらったことなかった
- まとめ
著者について
この本を書いたのは、コピーライターの梅田悟司さんで、本書は8冊目の著書となります。
ジョージアの「世界は誰かの仕事でできている」のコピー、一度は見かけたことがあるのではないでしょうか?
CM総合研究所が選ぶコピーライターランキングトップ10に2014年から4年連続で選出されるなど、コピーライトの実力は確かなもの。
子育て家庭にはおなじみムーニーの、ブランドソング「ほしのかずだけ」も手がけられています。
本の概要
「T字型思考法」の実践法を中心にまとめられている本です。
「T字型思考法」自体は、2016年8月に出版された「『言葉にできる』は武器になる。」で書かれていたものですが、「もっとわかりやすく書けば、世界中の人、特に子どもたちのためになるかもしれない!」と梅田さんが考えられて新たに出版されました。
- 「言葉で伝えること」を苦手に思っている子ども(僕)
- 「言葉」を味方にする方法を教えてくれるコトバード
子どもでも楽しく読めるように、この1人と1羽の対話形式で、物語が進んでいきます。
実際に「書く」ということを求められるので、真剣にやれば1時間以上かかるかもしれませんが、「読む」だけなら、30分も掛からないくらいで読み終えられそうなボリュームになっているので、「本をゆっくり読む時間が取れない!」という大人にもぴったりです。
子どもは小学校くらいの年齢設定でしょうか?子どもの頃から表現することへの苦手意識をもっていた私は、子ども時代に戻った気分で読むことができました。
言葉には「内なる言葉」と「外に向かう言葉」の2種類がある
本書ではまず、「言葉」の概念から説明してくれます。
普段私たちが他人とコミュニケーションを取るために使っている、「話す」「書く」「打つ(スマホやPCで)」といった行為は、すべて「外に向かう言葉」です。
対して、「内なる言葉」とは、自分の中にうまれる言葉。何かを見たり聞いたりしたとき、「思った」り、「感じた」言葉そのものです。
この2つの言葉は繋がっていて、内なる言葉が外に向かう言葉の元になります。
だから、大切なのは「内なる言葉」を育てることだといいます。
「T字型思考法」で「内なる言葉」を育てる
「T字型思考法」とは、自分でテーマを決めて書き出した「内なる言葉」1つに対して、
- それでどうなるの?
- 本当にそうなの?
- なぜそうなるの?
と問いかけることで、考えを深めていく方法のことです。
中心に「内なる言葉」、右に「それで?」、左に「本当に?」、下に「なぜ?」を並べるとT字になるので、「T字型思考法」と呼びます。
自分がやってみたものです。ちょっと恥ずかしいので一部消しました><
今までも「考え」ていたけど、「考えを深める」方法は知らなかった
「T字型思考法」をやってみて
と思いました。
特にコミュニケーションに悩みがある人には多いんじゃないかな?と思うんですが、
- 「あの人がああ言った意味ってなんだろう??」とか
- 「あのときああ言っちゃったけど失敗だったかなぁ•••」とか
- 「なんであの人のことを私は嫌いなんだろう?」とか
日常的に考える習慣ってありませんか?
でも、自分が考えたことに対して「本当に?」「なぜ?」と問いかけることはしている人はあまりいないんじゃないかと思います。
私自身は、「なんとなくぼんやり考える」だけで終わっていたので、「問いかけをすることでもっと考えを深めていく」という方法論が知れたのはとても良かったです。
「考える」行為をそのまま「見える」化できる
「T字型思考法」で書く言葉は、全然立派な言葉じゃなくても大丈夫です。
「こんなこと書いても意味ないかなって思うことも、書いてみるといいよ。マジメな性格の人ほど書けなくなってしまうんだ」-「気持ちを『言葉にできる』魔法のノート」より引用
とコトバードは言います。
何でも、感じたこと・思ったことを紙に書き出すことで、ひとつの言葉について考えを深められるだけでなくて、片っ端から可視化できます。
紙に書いたものをそのまま残しておけば、後から見返しやすいし、「自分が考えたこと」として資産が溜まっていっていいなぁと思いました。
たくさん書くことで、「自分の言葉」での語彙力が増えていく
また、この行為自体が「語彙力を増やす」ことにもつながります。
昔から、「自分って語彙力がないなぁ」というのも悩みでした。
そして、「語彙力を増やす」=「辞書や本でとにかくたくさんの単語を覚える」ことだと思っていたのですが、本書では、
「大切なのは、自分の中にある『内なる言葉』の語彙力を増やすこと」-「気持ちを『言葉にできる』魔法のノート」より引用
だと教えてくれます。
本や辞書から得た言葉も大切ですが、自分の中から出てきた「内なる言葉」こそ、実感のこもった大切な語彙力になるのです。
「内なる言葉」を書く時間は自分と向き合う時間
「T字型思考法」をしっかりやろうと思ったら、ノートに真剣に向かい合うことになるので、短時間でもそれ自体が「真剣に自分と向き合う時間」になります。
お風呂の時間やトイレに入る時間、ふと1人になる瞬間にぼんやり考えることはあっても、日常が忙しかったり、特に子育てをしていると、いつも子供のお世話に追われてゆっくり自分と向き合う時間ってなかなか取れないですよね。
そもそも「自分と向き合う」って何をすればいいの?って思うこともあるかもしれません。
自分と向き合うために「T字型思考法」をする
っていうのは、明快で行動に移しやすいんじゃないでしょうか。
1人に伝わることはみんなに伝わる
「ひとりに伝わることは、みんなに伝わる」-「気持ちを『言葉にできる』魔法のノート」より引用
実際「T字型思考法」をやってみながら自分も感じていたことですが、主人公の「僕」が
「なんか軽い感じがしてしまう」-「気持ちを『言葉にできる』魔法のノート」より引用
とコトバードに相談したときに出てくる言葉です。
これって、マーケティングでよく使われる「ペルソナ」に通じることだな!って思いました。
実際「ペルソナ」をわかりやすく表現した結果なんだと思いますがw
やっぱり「ただ1人に伝える」っていうのは、普遍的な考え方なんだなーと改めて思いました。
「考える」方法って教えてもらったことなかった
こういう「考える」やり方って、方法論として教わることって今までなかったなーと感じます。
もっと早くに知っていれば、もっと上手に自分の感情をアウトプットできていたかも?
本の作り自体が小学生〜中学生くらいが読みやすいものになっているし、息子が育ってきたらぜひ読ませたい!と思いました。
まとめ
以上、「気持ちを「言葉にできる」魔法のノート」についての感想をまとめてみました。
今までアウトプットにとても苦手意識を持っていて、それを変えたくて先日「アウトプット大全」を読んで意識が変わりましたが、さらにこの本では「アウトプットする具体的な方法」を教えてもらうことができました。
「学びを結果に変えるアウトプット大全」はアウトプット方法の辞書!【感想・レビュー】もよかったら読んでみてください( ´ ▽ ` )ノ
アウトプット苦手人間は、この2冊に書かれている方法をそのまま実践するだけで、かなり人生変わると思います!